結婚の歴史~室町時代編part3~

今回の記事では室町時代の離婚について触れようと思います。

室町時代の貴重な研究資料の一つである狂言の中に「箕被(みかずき)」という話があります。

このお話では連歌好きの夫が明日自分の家で連歌の会を催すので、その用意をするよう妻に言いつけます。ところが、妻は貧窮の身で連歌の会どころではないと聞き入れず、どうしてもその会を開くなら離縁してくれといました。これを承知した夫は、離縁のしるしを要求され、何もないので箕を与えます。その箕を被いて出て行く後ろ姿を見て「いまだ見ぬ二十日の宵の三日月(箕被き)は」と発句を詠みかけます。これを聞いた妻が「今宵ぞ出づる身(箕)こそつらけれ」とみごとに脇句を付けました。これにすっかり感心した夫は、妻の気持ちを理解してわびを入れ、めでたく復縁するというお話です。

この狂言から離縁には印が必要なことがわかります。これは「暇の印」「暇の状」と言い、室町時代、離婚の際に夫からの離婚の証拠の品が渡されたのですが、これは再婚時に必要だったようです。

物品による離婚証明があったことから離婚や再婚のトラブルが多発していたことがわかりますね😥

また、この制度は戦国時代の離縁状、江戸時代の三行半に繋がったのではないかと考えられているようです。

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